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固定残業代込みオファーは、時間あたり手取りで見る

年収が上がっても、固定残業代や賞与比率が大きいと、毎月の手取りや時間あたりの実入りは期待より増えないことがあります。転職オファーを、額面年収ではなく実質時給で分解する手順を整理します。

結論

固定残業代込みのオファーは、年収差だけでなく「含まれる残業時間」「超過分の支払い」「賞与比率」を分けて確認してください。 例として、現職が年収600万円・月170時間、オファーが年収700万円・月205時間相当の場合、年間手取りは約68.3万円増えても、時間あたり手取りは ¥109 下がる計算です。

年間手取り差

+68.3万円

年収600万円から700万円の概算

現職の時間あたり

¥2,266

月170時間で割った目安

オファーの時間あたり

¥2,157

月205時間で割った目安

時間あたり差

-¥109

手取りを想定労働時間で割った差

年収700万円でも、時間単価が下がる例

比較対象額面年収年間手取り想定労働時間時間あたり手取り
現職600万円462.3万円月170時間¥2,266
固定残業代込みオファー700万円530.6万円月205時間¥2,157

ここでの時間あたり手取りは、法律上の割増賃金計算ではなく、意思決定用に「年間手取り ÷ 年間の想定労働時間」で見た概算です。 実際の残業代や不足分は、就業規則、賃金規程、労働条件通知書、実労働時間で確認します。

固定残業代で確認する3項目

金額と時間

固定残業代が何円で、何時間分なのか。基本給の一部なのか、別手当なのかを確認します。

通常賃金との区分

通常の労働時間に対する賃金部分と、割増賃金に当たる部分を判別できるかを見ます。

超過分の扱い

実際の割増賃金が固定残業代を超えた場合に、差額が支払われるかを確認します。

厚生労働省の労働条件Q&Aでは、固定残業代を支払う場合に通常賃金部分と固定残業代部分を判別できること、 労基法37条等で算定した割増賃金額を下回る場合は差額を支払う必要があることが説明されています。

賞与比率が高いほど、毎月の手取りは読みにくい

同じ年収700万円でも、賞与比率が高いほど毎月の額面は小さくなります。 生活費、住宅ローン、家賃、保育料の支払いは毎月発生するため、年収表示だけでなく月額固定給と賞与の条件を分けて見ます。

賞与前提年間賞与月額額面の目安見るポイント
賞与なし0万円58.3万円評価連動、支給月、試用期間中の扱いを確認
賞与200万円200万円41.7万円評価連動、支給月、試用期間中の扱いを確認
賞与350万円350万円29.2万円評価連動、支給月、試用期間中の扱いを確認

労働条件通知書で照合する

採用時の労働条件は、できる限り書面で確認します。賃金、始業・終業時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休日、休暇、 退職に関する事項などは、オファー比較の前提になります。

  • 基本給、固定残業代、賞与、手当、退職金、企業型DCを分けて表にする。
  • 固定残業時間を含む月の想定労働時間で、年間手取りを割る。
  • 超過残業、休日、深夜、オンコール、通勤時間を別枠で見る。
  • 年収アップ分が、時間・責任・不確実な賞与に見合うかを判断する。

参照した公的情報

次の一手

年収だけでなく、時間あたり手取りでオファーを比べる

市場価値診断や求人比較を見るときは、固定残業代、賞与比率、リモート可否、退職金、企業型DCまで同じ表に入れると判断しやすくなります。

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